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ごあいさつ

ごきげんようヾ(o´∀`o)ノ


本ブログ開設時、大正大学文芸同好会の会長 安島です!




本ブログでは、当同好会の活動の報告小説等の書評短編小説を掲載していきたいと考えています(´∀`*;)ゞ

というのも、新入生に向けた説明や私の友人、文化祭などで、
「普段はどんな活動をしているのですか?」
という質問をたくさん頂きました。

普段は、部室で寝ている人やゲームをしている人、映画を見ている人に……あ! あと本を読んでいる人がいます!

(あれ? もしかして何もしていない?)


いいえ奥様! それだけではありません!(ジャパ○ット風)


書籍の批評や、映画のストーリー考察に、他の同好会のメンバーの小説などの校正を行っています!(ほんとです!


そこで、普段の我々の活動を知って頂くべく、普段の活動内容をブログという形で発信することにしました!

これで今度から
Q.「文芸同好会の普段の活動はどういうものですか」
A.「調整中」
とならずに、「ブログをご覧ください」と言えます!(ヤッタネ!)

長くなって申し訳ありません。
最後になりましたが、我々の普段を発信するので適度に緩く、適度にまじめに参りたいと思います。
お見苦しいところがあるかと思いますが、何卒ご容赦のほどお願い致します。

そして、このページを訪れてくれた皆さま、これも何かのご縁であります。この機会に大正大学文芸同好会について知っていただければ幸いであります。


それではごゆっくりとお楽しみください。

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追いコンから新歓コンパ

こんにちは!大正大学文芸同好会ブログ担当の海坊主です!
近頃は暖かくなりましたね。なんだか心地の良い日が続くのでうとうとしてしまいます。春眠暁を覚えずとはよく言ったものです。

さて、今回はイベント報告です。3月8日に追いコンを行いました。
4年生の先輩方ご卒業おめでとうございます!
また、4年生の先輩方の新しい門出に駆けつけてくださったOB、OGの方々もありがとうございます。

食事の席では学年の枠を超えて、懐かしい思い出話や文芸同好会のこれからについて熱く語り合いました。

4年生のみなさん。ご卒業おめでとうございます。先輩方のご活躍を後輩一同心よりお祈りいたします。

さて次は新歓コンパです。今年は何人の新入生が入ってくれるのでしょうか?楽しみです。
目標は大きく目指せ20人!!

ブログ担当交代のお知らせ

はじめまして!
今年度のブログ担当になりました海坊主です。

突然任されたブログ担当というお仕事に困惑している自分がいます……
しかし、世代交代は避けては通れません。マイペースではありますが、自分なりにこのブログを盛り上げていこうと思います!

さて、今年度は

・各イベントの報告
・部員による書籍紹介
・短編会の報告

を中心にブログを更新していく予定です。あくまでも、予定です(大事なことなので2回言いました)。
定期的に更新できなかったり、宣言通りの投稿ができなかったりするかもしれませんが、精一杯努めていきたいと思います。
1年間よろしくお願いします!

第2回短編会

お久しぶりです、ブログ担当の春木です。5月におこなった「短編会」の活動報告になります!

さて、今回のテーマは
「ホームシック」「花粉症」「お手玉」
の3つでした。前回と同じように、この中から一つ以上選んで短編を書き、持ち寄って読み合う形式で行いました。(テーマがバラバラで、中々難しかったとは思います……。)
はじめに作品を読みあい、その後作品の講評、反省などをしました。参加、見学していただいた方、ありがとうございました!
ちなみに前回の記事はこちらになります。

講評の内容は、以下にまとめておきます。
(意見などは要約&順不同で書いています。ご了承ください)


・千庄錦『あの地球(ホシ)が青くなる頃に』
テーマ「花粉症」「ホームシック」
作者より:花粉に人類を滅ぼさせたくなって、深夜テンションで書いた。最初の段落が書きたかった。主人公らはこの後、月まで行けてはいないと思う。
読者より:「花粉症」というテーマからこうくるか、という感じ。作者が分かりやすい。途中までで、マイノリティ側の逆転が起こるのかと思ったらそんなことは無かった。出だしがやたら壮大で、そこからの落差が面白い。短いうちに設定が練られていてすごい。

・栗城はる『いつだか羊の居た夢のはなし』
テーマ「お手玉」「ホームシック」「花粉症」
作者より:テーマがめちゃくちゃな組み合わせだったので、いっそ全部使ってめちゃくちゃな話を書こうとした。夢の中でありがちな、へんてこなのに納得してしまう感じが書きたかった。
読者より:描写が幻想的で、夢の中なので幻想世界のようにも感じる。ぼんやりした、不思議な読後感。児童書っぽい。羊が跳んでいるところは、いじめのような残酷な感じもする。

・百柴『おばあさんのお手玉』
テーマ「お手玉」
作者より:おばあさんの「おじゃみ」という言葉を意識した。響きがかわいいのと、おばあさんにとっての思い入れがあったから。ストーリーは実体験をもとに書いた。
読者より:実家を思い出した。暖かい話だけど、どこか寂しくて重い。しんみりした読後感。視点の関係で女の子自身の描写が無かったのが、ラストで補足されていて良い。忘れられてしまった時のショックの大きさ。

・露草『花粉娘』
テーマ「花粉症」「ホームシック」「お手玉」
作者より:「人類の敵」としての、花粉がしゃべる話を書きたかった。花粉にも、兄弟や親がいるという設定。最後に現れた人物は女の子のつもりで書いた。
読者より:世界観が独特で面白い。擬人化された花粉側からの視点、というのが斬新。花粉でお手玉というとサイズ感が謎だけれど、小説だからこその描写でもある。同じ「人類の敵花粉」でも『あの地球が青くなる頃に』とはだいぶ違って面白い。

・信楽頼光『たからさがし』
テーマ「お手玉」
作者より:構想二時間、制作一時間。久々にやったお手玉タイム一分半。餡子食べたくなってきた。
読者より:法事を退屈に感じる子ども、というどこか懐かしいような感覚。全体がまとまっていて、伏線もきれいに書かれている。ペンダントに対する二人の違いが表れていていい。ペンダントをお手玉の中に隠した、いとこの意図が書かれていないので、不思議に思える。

・にせ『拝啓、世界を救った君へ』
テーマ「お手玉」「ホームシック」
作者より:地球でお手玉する巨人、という発想からとんで書いた。子ども特有の、ごっこ遊びみたいな例えから生まれる自分ルールや、自分にとっては大したことのないことが相手にとっては意味の大きなものになっているというのを書きたかった。
読者より:出だしとメイン部分の語り手の変化に最後まで気づかないようになっていて、面白い。発想がすごい。地球とお手玉のスケールの対比、地球と月の対比があらわれていていい。


今回は前回の感想をふまえて、原稿に作者名を表記せずに、誰が書いたものか分からない状態で読み合いました。文体や内容で作者の癖が出ていたり、いつもと作風が違ったりして、なかなか面白かったです!
また今回は書式も統一したのですが、見開きにまとめると読みやすいという意見がありましたので、今後も少しずつ改善しつつ、同じような形式で続けていこうと思います。

さて最後に、次回(6月)のテーマは
「人生ゲーム」「傘」「嫉妬」
の三つとなります!
一つ以上選んで書く、というルールはそのままです。部員のみなさまの参加をお待ちしております!ヽ(*´`)ノ

入江君人『神様のいない日曜日』(文章:ふゆごもり)

「神様は月曜に世界を作った。
 神様は火曜に整頓と混沌を極めた。
 神様は水曜に細々とした数値をいじくった。
 神様は木曜に時間が流れるのを許した。
 神様は金曜に世の隅々まで見た。
 神様は土曜に休んだ。
 そして神様は日曜に、世界を捨てた」

 これは、捨てられた世界の物語。
主人公のアイは14歳の女の子。明るく、表情豊かで、泣くのが好きで、お菓子が大好きで、墓守です。そんな普通の子、アイが住む世界は私たちの住む現実とはかけ離れています。まず、人は生まれません。そして、人は死にません。正確には死んだあとに起き上がります。世界がそんな風になってしまったのは10数年前、神様は増えすぎた人間がこの世もあの世もいっぱいにしてしまったため、管理を放棄してしまったのです。動き回る死者に眠りを与えることのできる唯一の存在が、墓守です。死んだ母親から墓守の仕事を受け継いだアイが、日課の墓掘りを終えるところから物語は始まります。小さな村で可愛がられ幸せに生きていたアイはある日、自分の世界の真実を知ることになります。その真実は小さな彼女にはあまりにも重く、それでも彼女はそれを背負って生きていくことを決意するのです。
 アイは墓守として死者の幸せは眠りにあると考えました。少し考えればわかりますが、眠りが幸せとは限りません。死者たちが明るく第二の人生を生きる死者の国、死者にならない少年、この世界に残された最後の学校、夢が叶う塔、壊れた墓守、そして魔女。物語が進み、出会いと別れを繰り返すなかで、彼女は何度も何度も自分の考えを否定され、挫折を味わいます。この物語の世界は決して優しいものではありません。生きること、死ぬこと、夢を叶えること、そして、挫折。現実の私たちがなるべく目をそらしていきたいと思いがちな部分にどんどんと踏み込んできます。しかし、不快にはなりません。それは、主人公のアイが持つ強さのおかげです。
「泣く、のはきっと、泣きやむ、ためだ。だから、自分は、泣くのが好きなのだ」
 アイのこの言葉が特に強く印象に残っています。アイは辛いことがあれば涙を流して泣きます。それは、簡単なようでなかなか難しいことだと思います。この考え方ができるアイを、私は強い人だと感じます。
 本を開いたまま涙を流し、本を閉じた後には笑って現実に戻ることができる、そんなお話です。悩みがあって眠れない時、上手に泣けない時、そんな日にはぜひ、アイと一緒に笑って泣いてみてはどうでしょうか。

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